夜虹月

書いた小説やプレイしたゲームなどの雑記ブログです。

9,ココドコ

草原の中、一直線にアスファルトだけが伸びている場所になぜか私はいた。

 

「なにここ?」

 

言葉を出しながら周りを見ているとドドドと音が背中側から聞こえてきたので振り返ってそれを見た瞬間、一目散に音から逃げた。

 

「なにあれナニアレ!!おばけ!?マネキン!?自転車!?」

 

ぱっと見ただけでも異様な状況に速く離れたい一心で足を動かしているのに重りを付けた様に動きが遅い。

 

「やばいヤバイやばい追いつかれる!」

 

 

無我夢中に走っているといつの間にかアスファルトからジェットコースターの様に曲がりくねったレールに変化していた。

 

上へ下へ右へ左へねじれたレール上を走り続けた。

お化け(?)達は更にガイコツやミイラ、一輪車など種類を増やしながら未だ追ってきている。

 

「ドコまで追いかけてくるんよ~~!?」

 

私は半泣きになりながらずっと全力疾走で逃げ回る。

 

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ、いつ・まで・・逃げ・れば・・いいの?」

 

 

 

無我夢中で走り続けていたけれど、いつまで経っても追いかけてくるお化け(?)達に目を向けた瞬間に足を滑らしてしまった。

 

「えっあっわぁぁぁぁぁぁ

 

 

 

 

 

 

 

 

        ぁぁぁぁぁぁぁへぶっ」

 

体を起こして周りを見回すと部屋の中だった。

 

 

 

「・・・・・え、今までの全部夢だったの?」

 

お化け(?)達に追いかけられたのもレールの上を走ったのも足を滑らして落ちていったのも、全部が!すべてが夢だったのだ

 

そう気づいた瞬間に全身から力が抜けてうつ伏せ状態になりながら、良かったと心の底から思った。

 

「てか化物(?)が追いかけてくるとか夢でしかないわな!あはは!」

 

そう自分で納得したら笑いが止まらず暫く1人で笑い続けた。

 

 

 

 

 

 

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