夜虹月

書いた小説やプレイしたゲームなどの雑記ブログです。

10,ドアを開けたら

笑い続けていたら、

 

キーンコーンカーンコーン・・・・キーンコーンカーンコーン

 

「学校のチャイムかよ!?」

 

突然のチャイムに驚きながらツッコミをいれてしまった。

 

(確かにチャイムというけどなんで学校のチャイムをチョイスしたの!?)

 

心の中で更に思った事を言ってしまう。

 

けれど、チャイムなら訪問者かもしれないと思い「はーい」と言いながら扉へ向かい扉について『はいはい』と言いながらドアを開けた。

 

開けたドアの前には・・・誰もいなかった

 

「・・・あれ?チャイム鳴ったから2人だと思ったのに」

 

首をかしげながらドアを閉めて、多分お風呂あるだろうし入ろうかなと思い浴室っぽい場所へ向かおうと足を進めていると部屋の中央付近で

 

キーンコーンカーンコーン・・・キーンコーンカーンコーン

 

再びチャイムが鳴ったのでまた足をドアへ戻して「コウ?ラン?」と呼びかけながら扉を開けたが、また誰もいなかった。

 

(また居ないんかい!これピンポンダッシュされてる?)

 

若干イラッとしながらまたドアを閉めて戻ると再び部屋中央付近で

 

キーンコーンカーンコーン・・・キーンコーンカーンコーン

 

またかと思いながら開けたら

 

【「あ、なぜ出てくれなかったんです(ニャ)!?」】

 

と2人に言われた私は戸惑いながら「え、あ、ごめん」と謝っていた。

けれど、あれ?2度開けたのに居なかったよね?と思い出しながら2人に言ってみた

 

「3回鳴って3回ドア開けたけど1回目と2回目は誰も居なかったよ?」

 

「そんな訳ないですよ!僕達チャイム押してドアの前で待ってたんですから!」

 

【その通りですニャ】

 

そんな事を言われてしまっては私の勘違いだったのか?と思ってしまうが、でもチャイムでドア開けてたし・・・と悶々と考え込んでいると

 

【何はともあれお腹すいたのではないですかニャ?】

 

「食堂行きましょう!」

 

そう言われると同時にお腹がグゥゥゥゥとなり2人に笑われながら食堂へ移動した。

 

 

 

 

 

後ろ姿を見ながら笑う黒い影に気付かずに。

 

 

 

 

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