夜虹月

書いた小説やプレイしたゲームなどの雑記ブログです。

3,そういうもの

どうやらこの世界では実体のあるなしに関わらず精霊とよぶらしい。

 

 

 

 

(郷に入っては郷に従え。言っていれば違和感もなくなるか)

 

そういうものだと納得したら、気を取り直して言葉をかけた。

 

「じゃあ、えっと精霊さん申し訳ないんだけどこの世界について教えて貰えませんか?」

 

「そんな事より遊ぼうよ」

「私は日向ぼっこ~」

「俺は追いかけっこしたい」

「すみません。僕たちまだ生まれてそんなに経ってないので詳しくないのです。でも基本になる事についてなら教える事ができますよ」

 

生まれてまもないのは驚いたけれど基本すらわからない私にとってはありがたい事なので「教えて下さい」とお願いした。

基礎は何事も大事だよね。

 

精霊はこころよく引き受けてくれた・・・一人だけ

他の三人は『よろしく~』と言い離れていった。その様子を見てため息をついた後こちらに向き直り「ではお教えしますね」と言い説明を始めてくれた。

 

「まず初めにこの世界は火・水・風・土の4つのからなりたっており、火はマグマ・水は海・風は植物・土は大地をそれぞれつかさどっています」

 

ゲームによくある要素だね。うなずいていると説明を続けてくれた。

 

「そして生まれるものに祝福を授けます。どの祝福を頂いているかは髪の色で知ることができ火は赤・水は紫・風は青・土は黄となります。僕は風なので青いでしょう?

祝福が強いほど淡い色になるのですが、なぜ強くなるかはわかりません。そして全てをつかさどっている緑があります」

 

説明が終わり「何か質問ありますか」と聞かれたけれど

 

(火が赤・土が黄はわかるけど、なぜ水が紫なんだ川や海が紫色に染まっているのか?いや、祝福が強いほど淡い色だ言っていたから薄紫?そしてなぜ風が青なの確かに周りの木々は青いけど違和感ありすぎる後、緑が全てをつかさどるって光や闇じゃないんかい)

 

混乱する自分をどうにか落ち着けて《ここは異世界そういうもの》と自分を納得させるのに少し時間がかかった。